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from Tokyo with Love...about club music & Life on the earth.


by myulsoundsystem

驚愕&強烈! Jamie Lidell@Revolver upstairs

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こっからJamie Lidellのライブ映像がQuicktime movieで見れるんで、DL待ちの間にでもお読み下さい。このすさまじさは、映像で見たほうが早い。

さて、金曜にPhil Kに会ったときに、「明日はRevolverでやるJamie Lidellに行ったほうがいいよ!絶対に行くべき!」と、聞き慣れない名前を、何故だか強力にrecommendされた。
「JamiroquaiとAphex twinを一緒に混ぜた感じでさ~」との説明。…おお?
常に音の最前線のさらに先を見ようとしてるDJの推薦だけに、これは行くべきだと判断。

なんか高円寺っぽいRevolverに入ると、ステージにスタンドマイクがどーんと乗っかっているうしろに、サンプラーさんやらPowerbookさんやら、見慣れたclub music寄りな機材がぞろぞろ。しかし客の雰囲気はまさに棒立ちのライブハウス…(本当、なんでロックの子はデカいバッグで来るのかね?)。

さんざん待った末、何だかやたらオーバーサイズのヘンな柄シャツ(まくった袖のあたりがハッピみたいになっちゃってた…)を着た細っこい男が、靴下でステージへ立った。ざわめく客。
機材側に立ち、マイクを握って、なんとボイスパーカッションからスタート!
それを即座にサンプリングしてグルグルとループさせ、
そこに気まぐれのようにドラムマシンで機械のビートを叩きこんでいき、
ソウルフルなスキャットを重ねて、そうやってその場でトラックがビルドアップしてく!
え~? ええ~???の連続で、開いた口がふさがらない…と同時に自然と体が動く。

唄いながらトラックをなおも変形させていき、出来上がったのはエグくてニクイ凶悪なデジタルビート!それを放り投げたまま、スタンドマイクの前に立ち、踊り唄い始めた!
…コイツ、本物の音楽キ○ガイだ…。
『音楽の狂気』がJamie Lidellにとりついて、音を創り出しているよう。

歌声は一級のソウルっぷり、んでそこに超デジタルエグいトラック。
唄いながらもキーボードソロやったり、いきなりシンバル(何故か機材に混じってシンバルが一枚だけセットされてた)鳴らしたり、と、やりたい放題にも程がある!
コイツすげえええええ!!!! 
手を叩き、足をふみならし、ドラムマシンを叩く指さばきは完全にアッチの世界へ行ってる。
なんか絶対憑いてる。おかしい。

…ああこれ、確かに「Aphex twin meets Jamiroquai」かも!例えうまいなあ、Phil K。
ソウル、初期ロック、初期ヒップホップの影響を感じさせながら、誰も知らない地平線に達してる感じは、Beckをより無茶苦茶にした、とも言えるかも。
myulはたまらず踊ったよ! でも周り…あ、やっぱ踊ってない。動きもしない。

どうも客が期待してるのは、Jamie Lidellのレイドバックしたソウル、初期ロックの部分のみ(そんなの全体の10%くらいだと感じたけど)であって、
私が猛烈に惹かれたライブトラックメイキング部分には、さほどフォーカスしてないみたいだった。なんか踊りも騒ぎもせずに、唄が始まるのを待ってるのよねえ…(本人ずっと踊ってるのに)。もっとクラバー集まるとこでやったほうがいいだろうになあ。
…ああでも、純クラバーだとやっぱり生っぽすぎると感じるのかしら…。

そんなわけでJamie Lidell from UK、
自分の音楽遍歴のハチャメチャさに自信のある方にこそ、強力にオススメします。
つーか絶対ライブでね。踊って下さい。踊れます。
ライブ終了後、衝撃受けすぎてお腹痛くなった程だよ!w

あのアングラなハコでライブの思い出、自分の中で後々伝説になりそうな気がします。
by myulsoundsystem | 2006-02-02 02:05 | Club - Melbourne